【書評】著作権判例百選 第6版~著作権クラスタオールスター~
大学やロースクールで法律を学ぶ者であれば一度は手に取ったことがあるであろう判例百選シリーズの著作権法です。第5版から約2年という短いスパンでの改定になります。
はしがきに「全体の構成、裁判例の選択、執筆者の選択を一新することとした」と書かれているとおり、第5版からかなりのリニューアルがされています。(なぜそうなったかは言うまでもないでしょう。)
【目次】
1.執筆者が(やっぱり)豪華
(今までもそうですが)著作権法の専門家(学者・実務家)が勢ぞろいです。まさに著作権クラスタオールスターです。
とはいえ執筆者も第5版からかなり入れ替わっており、いい具合に世代交代も見られます。(例えば、中川隆太郎先生、小坂準記先生、伊藤雅浩先生、中崎尚先生が新たに執筆者に加わっています。)
↑目次だけみても豪華やで
2.裁判例も最新のものをしっかりフォロー
お馴染みの判決だけでなく、ステラマッカートニー青山事件(平成29年4月27日判決)やツイッター事件控訴審(平成30年4月25日判決)も収録されており、最新の裁判例をしっかりフォローしてくれています。
本書124ページ
3.著作権判例百選事件はなんと...
誰もが気になっているのでは「著作権判例百選に著作権判例百選事件が載るのか」「載るとして誰が担当するのか」でしょう。
さて。。。あるかな?
お、
おおー!!
そして担当は金子敏哉先生じゃないですか!
(金子敏哉先生といえば、かの高名な法学教室でパロディー全開の記事を掲載してkanekoの中ではもはや伝説になっています。詳細は法学教室2018年2月号32頁以降を参照されたい。なお、kanekoとは一切血縁関係はございません。念のため。)
4.最後に
まだ私も全部読めていませんが、引き続き著作権法を学ぶ人の必需書となると思います。
歴代の判例百選を並べてみた。 大学時代に購入した第4版はもうボロボロ。。。